2011年1月アーカイブ

タクシー業界は商機

こうした需要に、タクシー業界も商機を見いだしている』

 

上記は、先週取り上げて頂いた朝日新聞の特集記事の「子育てタクシー」に関する一文です。

 

うーーーーん。

  

間違ってはいません。 

でも、こういった見出しでまとめられると、私は「NO」と言わざるを得ません。

 

子育てタクシーは、新しい顧客層の開拓もやっています。それは嘘ではありません。
でも、それだけではないし、そこに焦点を当てて事業を推進しているわけではありません。

 

平成18年に運行を開始した、弊社を始めとする諫早の子育てタクシー。
確かに、商機もあるかも…と思っていたあの頃。
でも、現実は、そう甘くはありませんでした。

 

全国子育てタクシー協会の会員さんの中には、サービスを始めてみたものの、思うように需要が伸びず、結局このサービスから撤退された事業者さんもいらっしゃいます。

それは、個々の会社の経営理念もあるでしょうから、私がとやかく言う事ではないのだと思っています。

 

でも、今現在、この子育てタクシーサービス事業を、辛抱強く継続してくれているタクシー事業者さんは、「商機」よりも「思い」を持ってやってくれている事業者さんがほとんどなんです。

 

タクシーだからできる安心安全な育児支援移送。
タクシーが少しでも子育て家庭のお役に立てるのなら…という思いで、この事業を推進しています。
ただ、時には、その地域で1社しか子育てタクシー運行会社がなく、全域をカバーできなくて、時間がかかったり場合によってはお断りをしている時もあります。

「思い」を持って、「使命感」を持ってこの事業を提供していますが、やはり大幅に赤字になったり、逆に利用者の方にご迷惑をお掛けするような場合は、申し訳ありませんがご依頼をお断りしています。
だからこそ、こういった事例を多く作らないためにも、できるだけ多くの地域の
タクシー事業者がこの事業に取り組んでくれるよう、協会としても積極的にアプローチしているところです。


来月、4年ぶりに諫早の地で「子育てタクシードライバー養成講座」を開催致します。
4年前とは、養成講座のカリキュラムも進化し、より現場に即した内容になっているので、今回の養成講座は今まで以上に地元とのネットワークを築いていきたいと思い、各方面でご活躍のスペシャリストにお声掛けをし、協力を要請しました。

 

この4年間で「商機」をガッツリつかんだ感は、残念ながらありません。
それでも頑張って継続しているのは、利用してくれる子どもたちの笑顔と子育て家庭の方々の「ありがとう」の声があるからです。
そんな私達の地道な歩みを、今回の養成講座で協力を要請した各方面の方々は評価し、ネットワーク構築に快諾を頂いたのだと思います。

 

ある方が「継続してほしいから採算をとれるようにしていきましょう」と言ってくれました。

 

正直、嬉しかったです。
辛抱強く大切に育て、継続してきたことで、ようやく「商機」が巡ってきたのかもしれません。

 

冒頭の新聞記事を、私なりに修正させて頂くと、
「商機を見いだしてこの事業に取り組んだら、継続はできなかった。思いを持って辛抱強く継続し、取り組む事で商機がめぐってくる事を期待したい」
って感じかなぁー。

 

いろんな人がいて、いろんな見方があり、それはそれで間違ってはいないのだけど、やはり、この事業を推し進める会の長としては、みんなの「思い」を背負っているので、ここできちんと記しておきたくて書かせて頂きました。

この前の日曜日の事。

 

いつも行くスーパーへ夕飯の買い物へ。
昼前だったのですが、あまり気温も上がらず、しかも冷たい風が吹いていました。
そんな寒さの中、「こんにゃく屋」さんのおじいちゃんが、スーパーの入口付近で出店されていました。

 

こんな寒い日は大変だなぁーと思いつつ、私はお店の中へ。

 

週末の買い物は、娘のお弁当の材料などをまとめ買いするので、いつもカートを押しながら買い物かごいっぱいの買い物をします。
その日も、かごいっぱいになったカートを押してレジに並びました。

 

私の前には、おにぎりとお惣菜のパックを持ったおじいちゃんが並んでいました。
ご高齢の方もよく買い物に来るスーパーなので、あまり気にも留めずボーっとしながらそのおじいちゃんの後ろに並んでいたのですが、その方がレジを済ませられる時になって、私の方を振り返り、かごいっぱいの荷物を見て、ニコニコと笑って何も言わず、かごをレジの台へ乗せてくれたのです。

 

突然の事で、「えっ?」とビックリしたものの、そのおじいちゃんの心配りが嬉しくて、何度も「ありがとうございます」と頭を下げました。

 

自分の事で精一杯のせちがらい世の中で、こんなふうにさりげなく、当たり前のようにニコニコと親切にして頂くと、心の中がジワーッとあったかくなりました。
いやー、ホント、なんだかとっても嬉しかったんです。

 

…で、買い物を終えてスーパーの外へ出て、「あっ」と気付きました。
先程親切にして頂いたおじいちゃん、こんにゃく屋のおじいちゃんだったんです。

 

「あーーー」と思いつつも、素通りして車へ戻りました。
でも、何か、スッキリしなくて。

 

車に荷物を置いてから、使う予定もない「こんにゃく」を買いに行きました。

 

出店というには、台の上にこんにゃくを並べただけのシンプルなお店。なんにしようかと迷ったけど、手作りこんにゃくを2つ手に取りおじいちゃんに差し出すと、

「ありがとうね。寒いのにわざわざ買いに来てくれて」と言って、おでん用のこんにゃくを1袋サービスしてくれるではないですか!

 

こんな寒い日の外での販売は、さぞ大変な事だと思います。
こんにゃく1袋売ったところで、そんなに利益は多くないはず。
その上1袋サービスしてくれて「寒い日に買い物に来てくれてありがとう」って温かい言葉までかけてくれて。

 

おじいちゃん、私の事(さっき荷物レジ台に乗せてあげた人って)気付いてなかったので、敢えて言うつもりはなかったのですが、なんだか、お礼の気持ちにお礼を改めて言いたくなって「こちらこそありがとうございました。先程レジ台に荷物を載せて頂いた者です」って告げたら、ちょっとびっくりされたようですが、ニッコリ笑って「あらー、ありがとうね」ってまたお礼を言われました。

 

おつりをもらう時には、もう半分涙が溢れそうになっていたので、「ありがとうございました」とだけ言って車まで戻りましたが、車に行きつく前に泣けて泣けて仕方なかったです。

 

自宅に戻り、夫に話すと、よく出店の時一緒になるこんにゃく屋さんで、おじいちゃんが社長さんだそうです。
今は、年老いた社長さんと社長のオクサマ二人で、こんにゃくを作り販売されている小さな食品会社だそうです。

 

おいしいこんにゃくを作りお客様に提供していきたいと、真摯にお仕事に取り組まれてきたお姿が、レジの時見せて下さった心配りや、こんにゃくを買いにきたお客様へのあたたかい声掛けとなってあらわれているのでしょうね。

 

人としてこうありたい。
そんなふうに思えた出来事でした。

思春期真っ盛りに突入寸前の我が娘。今の彼女の一番の興味は洋服。

 

最近の若い子たちの洋服の嗜好は、安くてかわいい事。
ブランド信仰をしていた私たち世代とは、全く価値観が違います。

 

ここ最近、娘のショッピングに付き合うことが多くなり、流行りのショップなどは結構詳しくなりました。
各ブランドの路線もなんとなくわかる。
 

「CECIL McBEE」や「one way」、「SLY」、「INGNI」などなど、店内に入れば大音量で鳴り響く音楽や、ショップスタッフ(今どきの呼び方!)の独特の接客にも、めげることなく娘のお伴をさせて頂いています。

 

時々、「あら、このTシャツ、私にもいいんじゃない?」と思って、手に取り体に合わせ店内の鏡に向ってニーッと笑っていると、娘が速攻飛んできて、「お母さん、恥ずかしいからやめて(-"-)」と言われるのも、また楽し。

 

ショップスタッフも独特の対応で、服を広げて見ていると、必ず「これって可愛くないですか?」とお客様に無理やり同意を求めてくる…。
セールの時なんか「2枚で1,980円ってやばくないですか?」のセリフに、私は側で聞いていて吹きだしちゃった。

 

ある時、レジを担当してくれた若いショップスタッフの爪を見て、卒倒しそうになった私。
爪に、ケーキやらキャンデーみたいなのがデコッてある。(「デコる=飾ってあるの意」あー、私もすでに感化されつつあるのだわー)
母としては、黙ってられなくて思わず聞いてしまいました。

「それって、取り外しできるの?お風呂の時、髪はどうやって洗ってるの?」

興味しんしんの私に、ちゃーんと親切丁寧に答えてくれたメイクもバッチリのショップスタッフ。
「接着剤でがっちり付けてあるので取り外しできないんです。結構重たいんですよー」との事。

まぁ、料理はやらないだろうけど、お風呂の洗髪はさすがに困るだろうと思って聞いたら、
「そうなんです。大変なんです。時々ケガしちゃうんです」だって!お風呂も命がけ!
もちろん、横に佇む娘は、そんなこと聞くな!って、何度も私の袖を引っ張っていましたが、なーんか心配でねぇー。

 

だからと言って、そんなショップスタッフや、そこに買い物に行く娘を見て、
「まったく、今どきの若い子は!!!」
なーんて事を、私は全く思わない。

ショップスタッフの子たちは、接客業としては「どうよ」って言葉遣いだったり、「それで料理できるのかよ!」って爪だったりするけど、みんな頑張ってお仕事してるし、そこに服を買いに行く娘世代の子たちも、「高いものを1着買うより安いものを何着かかって着回しでおしゃれしたい!」って立派な理念を持ってる。

 

かつて新人類と呼ばれた私たち世代。
きっと同じような目で世間からは見られていたはず。

 

価値観は、その時代ごとに作られ壊されていく。
もちろん、時代を通して変わらないものも変わっちゃいけないものもあるけど、若い世代が作っている文化を無碍に否定しちゃいけないと思うなぁー。

 

一昨年、渋谷の109に行き、その圧倒的なパワーに、2階にすら昇る事を断念したけれど、そんなエネルギーを感じるのもたまにはいいものです。
まぁ、これも子育て中だからこその経験ですね。

あっ、時々、私が私に似つかわしくないTシャツなんか着てる時があったら、それは娘の物です。
まぁ、こんな場合は、いろいろ言わず、黙って見逃してくれると嬉しいわぁー。エヘヘ。
 

明けましておめでとうござます。どうぞ、本年もよろしくお願い申し上げます。

 

普賢岳から昇る朝日があまりにも美しく、何だか感極まった元旦の朝です。

 

年末からの雪で、超多忙な日々を過ごしましたが、厳しさが過ぎ去ったわけではないので、今年も気を引き締めて頑張ります。

 

あまりにも忙しく、「思い」を伝えるための元旦朝礼は時間が取れませんでしたが、改めて、今年はその場を設けようと思っています。
 

さぁ、2011年が始まった。
本当の戦いはこれからだ。

 

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