大雪、断水、闘病中だからいろいろ考えたよ。

今年1月24日、諫早では約50年ぶりと言われる大雪が降りました。
その影響で、その後、地域の一部が断水なるという事態が起きました。
幸い、我が家は断水地域から免れたので、不自由することなく日常の生活を送ることができました。

復旧作業に夜を徹してあたってくださった方々、給水活動をして下さった自衛隊の皆様のご尽力には、一市民として感謝したいと思います。

実はこの断水で、抗がん剤治療者としてはいろいろ考えることがありました。

いつもの私なら、どんな状況になっても「楽しもうぜぃ」と言うところなのですが、2月の抗がん剤治療の時に出会った難病指定を受けている諫早市在住の若い女性の話を聞いても、「だよねー」と感じる問題は同じなのだと思ったからです。

彼女は、難病指定を受けているとは言え、見た目には何もわかりません。
同じ日に退院だったのですが、退院の朝からバタバタと病院のお風呂に入ってました。???と思っていると、水は出るようになったけど、自宅はまだお湯が出ず、お風呂に入れない...とのこと。諫早市が無料開放してくれたお風呂の施設があるけど、現在の体調では感染が怖くて公衆浴場には行けず..と話していました。

実は私も同じことを思っていました。
抗がん剤治療中のこのハゲ頭とお腹の30センチ弱の手術跡
友人知人には積極的にハゲ頭を見てもらってるけど、さすがにお風呂で不特定多数の人にさらけ出す勇気はないし、きっと中には不快感を示す人もいるだろうなぁと。

そして、やはり何より怖いのが感染症。抵抗力がぐっと落ちている中、公衆浴場に行く勇気はないな...。
でも、抗がん剤治療中言われているのは、いつもより清潔に過ごすことなんです...。
(公衆浴場が不衛生ってことではなく、人混みの中に行くことが勇気いるなぁーと...)

今回は、一部の地域...だったので、いざとなれば親戚や友人宅を頼る方法もあったんだと思いますが、例えば、東日本大震災のような大規模災害の場合、私たちのような、全くもっての健康体でもなければ、病院に入院するほどの重篤な病人でもないグレーゾーンの人たちは、どうやって命をつないでいくのだろうと思いました。

起こりもしない未来に不安を抱くのは良くないと思うのですが、今までの自分があまりそういった人たちの事を考えたことがなかったので、今回は本当にいい気付きをもらえました。

大雪の日、無謀にも配車係をやったのですが、その時に受けた電話の数本が、透析患者の方の悲痛なお声でした。
普段はご家族やボランティアの方々の送迎で通院されているのですが、あの大雪の日はさすがに無理ということで、タクシーの配車を頼まれました。
本当なら3時間以上待って頂かないと配車できなかったのですが、命にかかわる方々の声は、苦しみがわかる者として、優先配車をさせて頂きました。

闘病生活は辛く苦しいものですが、その時々でこうした気付きももらえ、今後の生きる糧になっています。
私のこうした気付きをお伝えすることで、何かあった時に「外見ではわからぬ辛さを抱えた弱者」がいることを少しでも思ってもらえたら幸いと思い、今回はちょっと真面目なテーマで書いてみました。

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コメント(2)

そうなんだよ?(ノД`)・゜・。

私も感染症は気を付けなければいけんのだが・・
東京から、断水のニュースを見ながら
「大変だ!」くらいしか思ってなかったし、
そこまで、想像できなかった。
当事者になって初めて知ること、感じることも沢山あるのよね。
今、私が一番怖いのは
薬の安定供給がなくなったら・・・・震災の後の混乱した
社会の様子を考えたらね。

今の私たちのように、薬で生活を支えている人間は
当たり前のように薬が手に入って、病院で治療が受けられる社会を継続してゆくことも考えていかないとね。

kyotiriちゃん、コメントありがとう。
事が起こらないうちにいろいろ考えるのもどうかと思ったんだけど、事が起こってから考えていたのでは手遅れになることもあるよね。
その立場にならないと、見えない目線ってのがあるんだよね。
きっとkyotiriちゃんの今の経験も、私の経験も、何かに活かせる時があると思います。
ひょっとしたら私たちが知らないだけで、東日本大震災の時の誰かの経験は、もう次に活かせる社会のシステムを構築してるのかもしれないよね。

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このページは、うちだが2016年2月13日 19:06に書いたブログ記事です。

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